デュタステリドは、男性型脱毛症(AGA)の主要な治療薬のひとつで、フィナステリドと並んで多くのクリニックで使用されています。特に発毛効果が高いとされ、治療の選択肢として注目を集めています。ここでは、デュタステリドの特徴、フィナステリドとの違い、価格差や入手しやすさを専門的な視点で解説します。
デュタステリドとは
デュタステリドは、AGAの原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑える薬です。本来は前立腺肥大症の治療薬でしたが、DHT抑制効果が高いことからAGA治療薬としても承認されています。
フィナステリドとの作用の違い
AGAの進行は、5αリダクターゼという酵素がテストステロンをDHTに変換することで起こります。この酵素には「1型」と「2型」があり、存在部位と作用が異なります。
デュタステリドとフィナステリドでは、阻害する酵素が異なります。
フィナステリド
・5αリダクターゼ2型のみを阻害する
・主に生え際や頭頂部で作用する
デュタステリド
・5αリダクターゼ1型と2型の両方を阻害する
・阻害範囲が広く、DHT抑制の総量が高い
このため、デュタステリドはフィナステリドよりも強いAGA改善効果を期待できる治療薬とされています。
効果の違い
データや症例から一般的に次のような傾向が示されています。
フィナステリドの特徴
・AGAの進行を抑制する効果に優れる
・生え際・頭頂部の悪化を食い止める目的で使われやすい
・初めての治療として選ばれることが多い
デュタステリドの特徴
・進行抑制に加え、発毛やボリューム改善で優れる傾向
・改善効果を強く求める場合に選択されやすい
・フィナステリドで十分な変化が得られなかった際の次の選択肢になることが多い
価格差
治療費はクリニックにより異なりますが、一般的な目安は次の通りです。
フィナステリド
月2,000〜4,000円
特にオンライン診療では低価格化が進んでおり、始めやすい薬です。
デュタステリド
月4,000〜7,000円
フィナステリドより高めの価格設定ですが、割引や定期便で価格差が小さくなるクリニックもあります。
サイト購入の手軽さ
オンライン診療の普及により、どちらの薬も入手しやすくなっていますが、扱われ方には違いがあります。
フィナステリド
・ほぼすべてのAGAクリニックで取り扱い
・最も手軽に購入できる薬
・プランの基本構成として採用されやすい
デュタステリド
・多くのクリニックで扱われているが、上位プラン扱いが多い
・フィナステリド同様、医師の説明や処方判断が必要
・選択肢は増えているが、価格と副作用の観点でハードルが僅かに高い
どちらを選べば良いか
目的や状況に応じて選び方が変わります。
フィナステリドが向いているケース
・AGA治療が初めて
・まず進行を止めたい
・費用を抑えて始めたい
デュタステリドが向いているケース
・より強い改善を求める
・頭頂部や生え際のボリュームを高めたい
・フィナステリドで改善が弱かった
まとめ
デュタステリドは、フィナステリドより広範囲の酵素を阻害するため、DHT抑制効果が高く、発毛改善に優れる治療薬です。一方で価格はやや高めになり、医師の説明や処方判断も慎重に行われる傾向があります。
AGA治療は長期的に続けることが前提となるため、効果・価格・継続性のバランスを考え、自分に合った治療薬を選ぶことが重要です。