AGAとは
AGA(男性型脱毛症)は、成人男性に多く見られる脱毛症で、生え際の後退や頭頂部の薄毛が徐々に進行していく特徴があります。
遺伝要因と男性ホルモン(DHT)の影響が大きく、自然に治ることはほぼありません。
日本人男性では、30代で約3割、40代で約4割、50代では約5割に何らかの薄毛の自覚があるとされています。
AGAは進行性であるため、「気づいた頃にはかなり進んでいた」というケースが非常に多いのが特徴です。
当ブログで扱っていますが、ケアは始めた日が1日目。
いつ始めるかが大事です。
AGAの主な原因
AGAはひとつの要因だけで発生するものではなく、複数の要素が組み合わさって起きます。
特に次の3つの影響が大きいとされています。
1.遺伝
・父親や祖父に薄毛傾向がある
・親族に生え際の後退や頭頂部の薄毛が目立つ
これらがある場合、AGAになる確率は高まります。
遺伝は避けられませんが、治療で進行を抑えることは可能です。
2.男性ホルモン(DHT)の影響
AGAの中心的な原因は、男性ホルモン「テストステロン」が変化して生じる
DHT(ジヒドロテストステロン) という物質です。
DHTが毛根に作用すると
・毛周期が短くなる
・髪が太く育つ前に抜ける
という現象が起こり、結果として薄毛が進行します。
3.生活環境・ストレス
直接の原因ではありませんが、悪影響を与える要素として
・慢性的な睡眠不足
・食生活の乱れ
・喫煙や過度な飲酒
・強いストレス
こうした環境要因は、毛周期の乱れを招き、進行を早めることがあります。
AGAの進行パターン
AGAは進行の仕方に特徴があります。
代表的なのは次の3つです。
1.M字タイプ(生え際の後退)
両側の生え際が後ろに下がり、額が広く見える状態。
若い頃から悩む人が多いタイプで、遺伝の影響も大きいと言われています。
2.O字タイプ(頭頂部の薄毛)
つむじ周辺から円形状に薄くなっていくタイプ。
自分では気づきにくく、第三者から指摘されて初めて気づくケースもあります。
3.U字タイプ(前頭部全体〜頭頂部)
M字とO字が同時に進行し、前頭部から広く薄くなるタイプ。
進行性が強く、放置すると改善が難しくなることがあります。
進行の特徴
・少しずつ細い毛が増え、産毛のようになっていく
・抜け毛が急増する時期もある
・ある日突然薄くなるわけではなく、「知らないうちに進む」
このため、早期発見・早期対策が重要になります。
自分でできるAGAセルフチェック
以下の項目に複数当てはまる場合、AGAの可能性があります。
生え際・頭頂部の変化
・生え際が昔より後退している
・M字部分の密度が下がってきた
・頭頂部の地肌が透けて見える
・つむじ周りのボリュームが落ちてきた
髪質の変化
・髪が細く、柔らかくなってきた
・コシがなく、ヘタりやすい
・短く抜ける毛が増えた
抜け毛の変化
・洗髪時や枕につく抜け毛が増えた
・短くて弱い毛ばかりが抜ける
・季節性ではなく、数ヶ月以上続いている
家族の薄毛傾向
・父親や祖父に薄毛がある
・同年代の親族より薄く感じる
思い当たる要因がある
・ストレスが多い
・睡眠が不足している
・食生活が偏っている
もし複数の項目に心当たりがある場合、
早めに治療の検討を始めておくと進行を抑えやすくなります。
AGAは放置すると進行する
AGAは自然に元に戻ることはありません。
髪が細くなる → 短く抜ける → 密度が下がる
という流れは、何もしなければ徐々に進行します。
また、進行が長期化すると、
・毛根が弱り、薬の反応が鈍くなる
・回復までの期間が伸びる
・元に戻らない部分が増えていく
こうした状態に陥ることがあります。
早期治療のメリット
早めに行動すると、以下のような改善が期待できます。
・太く強い毛が戻りやすい
・薬の効きが良い
・費用を抑えやすい(進行が軽度のうちに対応)
・心理的なストレスが減る
・生活習慣の改善にもつながる
「気になり始めたときが始めどき」
これは治療経験者の多くが実感しているポイントです。
対策方法の基本
AGA対策は、次の2つが中心になります。
1.医学的エビデンスのある治療
・フィナステリド
・デュタステリド
・ミノキシジル(内服/外用)
この3つが治療の基本軸になります。
2.生活習慣の改善
・睡眠を確保する
・たんぱく質・亜鉛・鉄分を意識
・ストレスコントロール
・紫外線対策
・適度な運動
これらは補助的ですが、治療の効果を高める役割があります。
最後に
AGAは進行性ですが、早めに対策すれば改善が期待できる症状です。
この記事を読んで「当てはまるかもしれない」と感じた場合は、
セルフチェックを続けるだけでなく、専門の診療を一度受けてみることをおすすめします。